呉市議会 > 2006-12-12 >
12月12日-04号

  • "大阪府"(/)
ツイート シェア
  1. 呉市議会 2006-12-12
    12月12日-04号


    取得元: 呉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-02
    平成18年第5回12月定例会       平成18年第5回(定例会) 呉市議会会議録 第367号 平成18年12月12日(火曜日)呉市議会議事堂において開議(第4日) 出席議員       1番  上 村  臣 男       2番  岩 岡  マスエ       3番  田 中  良 子       4番  下 西  幸 雄       5番  林 田  浩 秋       6番  得 田  正 明       7番  大 野  喜 子       8番  山 上  文 恵       9番  岡 崎  源太朗       10番  北 川  一 清       11番  奥 田  和 夫       12番  玉 谷  浄 子       13番  土 井  正 純       14番  森 本  茂 樹       15番  大 道  洋 三       16番  梶 山  治 孝       17番  平 岡  正 人       18番  谷 本  誠 一       19番  岡 本  節 三       20番  渡 辺  一 照       21番  岩 原    椋       22番  幸 城  和 俊       23番  馬 場  照 雄       24番  加 藤  忠 二       25番  佐々木    晃       26番  狹 間  襄 治       27番  宮 西  正 司       28番  綿 野  成 泰       29番  片 岡  慶 行       30番  池庄司  孝 臣       31番  神 田  隆 彦       32番  石 山    講       33番  石 崎  元 成       34番  竹 川  和 登       35番  薬研地    馨       36番  芝      博       37番  山 本  良 二       38番  茶 林    正       39番  大 本  弘 之       40番  林    敏 夫       41番  舛 野  茂 樹       42番  重 盛  親 聖       43番  小 泉  曙 臣       44番  荒 川  五 郎       45番  小 田  元 正       46番  中 田  清 和 欠席議員           な    し 説明員  市長       小 村  和 年  助役       貞 国  信 忠  助役       廣 津  忠 雄  収入役      藤 原  秀 明  総務部長     神 垣  泰 造  総務課長     小 松  良 三  秘書広報課長   菊 川  博 之  企画部長     堀 江  信 幸  財務部長     荒 井  和 雄  市民部長     大 野  和 史  福祉保健部長   中 本  克 州  子ども育成部長  橋 本    昇  環境部長     土 居  賢 三  商工観光部長   一 柳  健 二  農林水産部長   斉 藤  基 朗  都市政策部長   長 原  寛 和  土木建設部長   森 岡  真 一  港湾部長     赤 坂  猛 男  下水道部長    瀧 口  義 則  都市交通推進室長 益 本  一 敏  教育長      堀    久 眞  理事       崎 本  賢 次  教育総務部長   下 田  昌 人  学校教育部長   太 田  耕 造  消防長      石 井  久 雄  水道企業管理者  田 中    浩  業務部長     椚 原  正 司  工務部長     厚 井  克 水  交通企業管理者  岡 島  正 男  交通局次長    里 村  文 夫 議会事務局職員  事務局長     芝 山  公 英  事務局次長    久 保  政 明  議事課長     山 根  直 行  議事係長     清 水  和 彦     ──────────────────────────────           議  事  日  程 (第 4 号)                       (平成18年12月12日 午前10時開議) 第1 請願の撤回について    (請議第2号 年金制度の拡充を国に求める請願) 第2 諮議第4号 人権擁護委員候補者の推薦について 第3 議第213号 呉市の公務員倫理に関する条例の制定について    議第214号 呉市における法令遵守の推進に関する条例の制定について    議第215号 呉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について    議第216号 呉市・下蒲刈町合併建設計画の変更について    議第217号 呉市・川尻町合併建設計画の変更について    議第218号 呉市・音戸町合併建設計画の変更について    議第219号 呉市・倉橋町合併建設計画の変更について    議第220号 呉市・蒲刈町合併建設計画の変更について    議第221号 呉市・安浦町合併建設計画の変更について    議第222号 呉市・豊浜町合併建設計画の変更について    議第223号 呉市・豊町合併建設計画の変更について    議第224号 物品の取得について                       (以上12件 総務水道委員長報告)    議第225号 専決処分の承認について    議第226号 広市民センター(仮称)の建設に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について    議第227号 くれ市民協働センター条例の制定について    議第228号 呉市福祉会館条例の一部を改正する条例の制定について    議第229号 呉市川尻福祉センターふれあい条例の一部を改正する条例の制定について    議第230号 呉市身体障害者福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について    議第231号 呉市老人福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について    議第232号 広島県後期高齢者医療広域連合の設立について    議第233号 公の施設の指定管理者の指定について                       (以上9件 民生交通委員長報告)    議第234号 呉市きんろうプラザ条例の一部を改正する条例の制定について    議第235号 呉市インキュベーション施設設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第236号 呉市入船山記念館条例の一部を改正する条例の制定について    議第237号 呉市歴史民俗資料館設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第238号 呉市集落排水事業関連債償還基金条例の制定について    議第239号 呉市農村整備公園設置条例の制定について    議第240号 呉市農村コミュニティ施設設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第241号 ふるさと産品加工施設設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第242号 であいの館蒲刈設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第243号 呉市農業技術拠点センター設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第244号 恵みの丘蒲刈設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第245号 呉市立小中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第246号 呉市公民館条例の一部を改正する条例の制定について    議第247号 呉市つばき会館文化フロア条例の一部を改正する条例の制定について    議第248号 呉市青年の家条例の一部を改正する条例の制定について    議第249号 呉市野外活動センター条例の一部を改正する条例の制定について    議第250号 呉市文化ホール条例の一部を改正する条例の制定について    議第251号 蘭島文化振興施設条例の一部を改正する条例の制定について    議第252号 呉市体験学習施設条例の一部を改正する条例の制定について    議第253号 呉市地域社会教育施設条例の一部を改正する条例の制定について    議第254号 呉市御手洗地区文化施設条例の一部を改正する条例の制定について    議第255号 呉市立美術館条例の一部を改正する条例の制定について    議第256号 呉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定について    議第257号 公の施設の指定管理者の指定について    議第258号 公の施設の指定管理者の指定について    議第259号 和解について                       (以上26件 教育経済委員長報告)    議第260号 呉市自転車等の放置の防止に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議第261号 呉ポートピアパーク設置条例の一部を改正する条例の制定について    議第262号 新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更について    議第269号 契約の変更について                         (以上4件 建設委員長報告)    議第263号 呉市議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について                            (議会運営委員長報告)    議第264号 平成18年度呉市一般会計補正予算    議第265号 平成18年度呉市国民健康保険事業事業勘定特別会計補正予算    議第266号 平成18年度呉市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計補正予算    議第267号 平成18年度呉市集落排水事業特別会計補正予算    議第268号 平成18年度呉市下水道事業会計補正予算                       (以上5件 予算特別委員長報告) 第4 議第270号 平成18年度呉市交通事業会計補正予算     ────────────────────────────── 会議に付した事件  日程のとおり  得田正明議員一般質問     ────────────────────────────── 委員会審査報告書総括表  末尾に掲載     ──────────────────────────────            午前10時01分     開   議 ○議長(竹川和登) これより本日の会議を開きます。 本日の会議録署名者として8番山上議員、17番平岡議員を指名いたします。 この際、申し上げます。 報道関係者から写真撮影等の申し出がありますので、これを許可いたします。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) この際、申し上げます。 お手元に配付しておりますとおり、正誤表の提出がありましたので御了承願います。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) 諸般の報告をさせます。 議事課長。     〔山根直行議事課長朗読〕                               呉市議会報告第18号             諸  般  の  報  告1 予算特別委員会において次のとおり正副委員長が互選された。                      委員長   小 泉 曙 臣 議員                      副委員長  茶 林   正 議員2 受理した委員会の審査報告書は次のとおりである。   総務水道委員会報告書                    1通   民生交通委員会報告書                    2通   教育経済委員会報告書                    1通   建設委員会報告書                      1通   議会運営委員会報告書                    1通   予算特別委員会報告書                    1通3 市長が追加提出した議案は次のとおりである。   議第270号 平成18年度呉市交通事業会計補正予算4 市長が提出した諮問書は次のとおりである。   人権擁護委員候補者の推薦について5 民生交通委員会において審査中の次の請願について請願者から撤回願の提出があった。   請議第2号 年金制度の拡充を国に求める請願6 受理した報告書は次のとおりである。   報告第53号 専決処分について                  外1件     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) なお、報告第53号、第54号はお手元に配付いたしておりますので、念のため申し上げます。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) 日程に入ります。 この際、お諮りいたします。 本日の日程に掲げております各議案に対する委員会の審査の結果は、お手元に配付しております総括表により御承知を願い、委員長の報告は省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。     ────────────────────────────── △日程第1 請願の撤回について ○議長(竹川和登) 日程第1、請願の撤回についてを議題といたします。 撤回願を朗読いたさせます。 議事課長。     〔山根直行議事課長朗読〕 呉市議会議長  竹 川 和 登 殿                        請願人                        呉市中央6丁目7-9                        全日本年金者組合呉地区支部                        執行委員長  中 本   実   請願の撤回について 平成18年11月29日提出の下記請願は都合により撤回したいので、よろしくお取り計らいくださるようお願いいたします。                   記 請議第2号 年金制度の拡充を国に求める請願 ○議長(竹川和登) お諮りいたします。 本請願の撤回はこれを承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、本請願の撤回は承認されました。     ────────────────────────────── △日程第2 諮議第4号 ○議長(竹川和登) 日程第2、諮議第4号人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 本件はお手元に配付しております。            ────────────────                                   諮議第4号   人権擁護委員候補者の推薦について 次のとおり12月11日付呉市人第228号をもって呉市長小村和年より諮問があったので、議会に付議する。 平成18年12月12日                         呉市議会議長  竹 川 和 登                                呉市人第228号                                平成18年12月11日 呉市議会議長  竹 川 和 登 殿                             呉市長 小 村 和 年   人権擁護委員の候補者の推薦について(諮問) 次の者を人権擁護委員候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めます。氏  名住    所なかはら ひではる 中 原 秀 治呉市西畑町8番1号さとう みつこ 佐 藤 光 子呉市中央7丁目3番12号ふくもと つねお 福 本 恒 夫呉市宮原6丁目8番20号うめもと なつこ 梅 本 夏 子呉市警固屋6丁目5番42号さはら まさや 佐 原 昌 也呉市川尻町原山1丁目15番6号にしおか よしひこ 西 岡 芳 彦呉市音戸町北隠渡2丁目5番32-6号かこがわ ひさお 水主川 久 男呉市音戸町坪井1丁目3番47号もりはら やすと
    森 原 保 人呉市音戸町田原2丁目2番19号きりやま れいこ 桐 山 昤 子呉市山手1丁目20番7号さこごし ともこ 迫 越 知 子呉市広白岳6丁目1番8号さとう みつきよ 佐 藤 光 清呉市仁方本町1丁目9番10号            ──────────────── ○議長(竹川和登) 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました諮議第4号について御説明申し上げます。 本件は、人権擁護委員任期満了に伴い法務大臣に対し候補者を推薦するに当たり、市議会の御意見を求めるものでございます。 ここにお諮りしております中原秀治氏、佐藤光子氏、福本恒夫氏、梅本夏子氏、佐原昌也氏、西岡芳彦氏、水主川久男氏及び森原保人氏は、任期満了に伴い再任の推薦を行うものでございます。また、退任予定であります香川美都子氏、平田久夫氏及び樽本叡氏の後任として桐山昤子氏迫越知子氏及び佐藤光清氏の推薦を行うものでございます。 御推薦いたします方々は、人格、識見ともに高く、広く社会の実情に通じた皆さんでございますので、人権擁護委員として適任であると存じます。何とぞよろしく御審議を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(竹川和登) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 本件は異議なしと答申することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、本件は異議なしと答申することに決定されました。 なお、本件の答申書は議長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、さよう取り計らいます。     ────────────────────────────── △日程第3 議第213号外56件 ○議長(竹川和登) 日程第3、議案第213号呉市の公務員倫理に関する条例の制定について、外56件を一括して議題といたします。 委員長に対する質疑の通告はありません。 これより討論に入ります。 8番山上議員。 ◆8番(山上文恵議員) 私は、議第215号、議第228号から議第231号まで、議第234号から議第237号まで、議第240号から議第244号まで、議第246号から議第256号まで、議第260号、議第261号の各条例の一部を改正する条例制定についての手数料、使用料の見直しの27議案に対しまして反対討論をいたします。 反対の理由の1点目は、医療制度改革関連法の制定によりサラリーマンの健康保険本人負担が2割から3割となったことを初めとして、医療費負担の増大、配偶者特別控除の廃止や発泡酒やたばこ税の引き上げから老年者控除廃止、定率減税の廃止など税金関係負担増大介護保険料引き上げ、年金の引き下げなどの福祉関連の負担の増大と、暮らしを直撃する政策が行われてきました。そして、格差社会が広がりつつある社会情勢の中で、このたびは手数料、使用料の値上げでは生活状態を悪化させ、元気に活動する意欲をそぎ、市民感情を悪くするばかりだと思うからです。 2点目は、コスト算定において人件費と減価償却費が加算された1時間1平米または1時間1人の単価計算が出されていることに異論を申し上げます。行政責任において施策の展開をするために、市民の文化、芸術、スポーツの振興と農林水産業商業振興を図る施設を建設されてきました。その施設を利用して行政の施策が展開されておりますし、市民のニーズにこたえられております。施設を利用して市民は生活に潤いと楽しみを持つこと、また生産に励むことができております。そして、技術の向上をも図ることができております。そのコスト計算維持管理費に応分の負担をということであれば、市民はまだ理解をすると思いますけれども、人件費や減価償却費が加算されることに対しては理解は得られないと思うからでございます。 コスト算定式により算出された料金が現状の料金と大幅に乖離している場合が多く見受けられました。そこには、政策的判断で限度額を1.5倍にするという現実対応が続出しております。このことから、受益者負担の根拠である算定方式があってなきがごとしの状況ではないでしょうかと私は思うのであります。 3点目は、観光行政をさらに進めていく時期に入館料を値上げすることは、観光客だけでなく呉市民の観光施設の利用をも減少させてしまうものにほかならないと思うからでございます。 4点目に、受益者負担の増加を図るよりも、利用しやすい、稼働率を上げる策を講じて、市民の皆さんにたくさん利用していただき、文化、芸術、スポーツの振興を図っていただき、特産品の販売促進を図り、より豊かな活力あるまちにしていただくことを進めることを、知恵を絞り、市民協働まちづくりに力を注ぐことの方が住んでよかった町になると考えるからです。 また、年金生活で健康に気をつけて生活している市民は、健康増進のためにスポーツをして医療費の抑制を図り、地域の担い手として活躍をしていらっしゃいます。その方々の楽しみを奪う使用料の値上げは、怒りとなることが懸念されます。 5点目に、議第260号の放置自転車の防止をより進める策を講じて、市民に理解と協力を促す力を注いだ跡を見せるという状況をつくる中で受益者負担をお願いしたいと市民に説得される方が市民は納得をするのではないでしょうか。それを、料金の値上げのみの理由づけで納得させようとすることに無理があると思います。 以上、27議案に対しまして以上の理由で反対をいたします。 ○議長(竹川和登) 21番岩原議員。 ◆21番(岩原椋議員) 交友会を代表して、議第213号から議第269号まで全議案について賛成の立場で討論いたします。 論点を2点に絞り討論いたします。 まず、議第213号呉市の公務員の倫理に関する条例、議第214号呉市における法令遵守の推進に関する条例についてでありますが、ことしもあとが残り少なくなりましたが、ことし1年を振り返るとさまざまな出来事がありました。端的に言えば、呉市の都市像が明、明るい面と、暗、暗い面が全国に向けて強く発信した年であったと思います。 明はもちろん大和ミュージアムと来春オープン予定のてつのくじら館であります。市民、県民は言うまでもなく、広く全国から注目され、新年は呉市がなお一層力強く飛躍し前進するものと市民は大きな期待を寄せておるところであります。 一方、残念ながら暗の出来事は一連の不正採用事件であります。昨日の前両助役に対する求刑公判のことが報道されているところですが、発覚以来、新聞、テレビの報道のたびに、市民は驚きと同時にこの推移に注目いたしております。この暗、暗い面の部分について、一刻も早く、市民はもちろん広く全国に向けて信用と信頼を取り戻すことが行政と議会に課せられた緊急かつ喫緊の課題であります。その呉市の決意と姿勢であり、その原点に立脚するものがこの条例であると思います。 前市長を初め6名もの逮捕者を出し、消防職員に続き市職員の不正採用事件は公判中であり、成り行きに世間の注目が集まっているところであります。先般11月6日の初公判の冒頭陳述の中で明らかになった前市長の呉市と市民の名誉を大きく傷つけ、死んでも死に切れない悔恨の思いでいっぱいだと謝罪したその心情、と同時に検察側の冒頭陳述の指摘に対し、口ききについて、行政を円滑に進めるために配慮したとも供述している点について、あれだけ呉市発展のために実績を上げられた前市長の功績と今回の事件のてんまつを思うとき、この不正採用事件でその背景が明らかになるにつれ、市民から私どもに、議会は、おまえたちはこのままで済まされるのかと厳しい詰問を受けることはたびたびで、釈明もできず、沈痛な複雑な思いをいたしております。 この半年間の呉市の停滞と市職員の士気を取り戻すため、この条例を制定し、負の遺産を厳粛に受けとめ、議会倫理条例と相まって厳正に執行され、大呉市の発展のためにも行政と議会が一丸となって前進することを念ずるところであります。 次に、使用料、手数料の改定についてであります。 今回の一斉見直しは、実に19年ぶりの見直しということで、まず、今までなぜ放置してきたか反省しなければならないと思います。見直しの基本方針であり、その定義である施設を利用しサービスを受ける特定の市民に応分の負担を求めることで利益を受けない市民との負担の公平性を図ることは当然のことであります。今回の見直しは、ことし3月作成された第2次財政健全化計画の中で、歳入の確保策に市税等収納率の向上と受益者負担の見直し、資産の活用と位置づけており、その計画の実施であり、半年以上の準備期間に十分検討されたものであると思います。料金設定に当たり、すべての使用料、手数料について、原価算定方式によるコスト算定を行い、行政負担と受益者負担の負担割合を明確にしている。減免対象者の範囲の標準化などにも配意されている等全体を妥当なものと評価するところであります。 今は、健全財政運営が最大の課題であり、行政にも都市経営の手腕を問われているときであります。今後は定義と見直しの基本方針に基づいて、適時適切に見直しを実施されるよう要望し、賛成討論といたします。 以上です。 ○議長(竹川和登) 11番奥田議員。 ◆11番(奥田和夫議員) では、私の方から、日本共産党の立場から反対討論を行います。 議第215号呉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、そして議第228号呉市福祉会館条例の一部を改正する条例の制定についてから議第231号の呉市老人福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について、また、議第234号から議第237号、議第240号から議第244号、議第246号から議第256号、議第260号から議第261号、それぞれ来年4月から手数料や使用料の値上げをするわけであります。手数料30件とスポーツ、文化、農業施設など66の公共施設の使用料を値上げいたします。これは第2次行政改革実施計画に基づくもので、約6,500万円の増収になるといいます。手数料は、住民票の写しや印鑑登録証明書の交付などが200円から300円に、使用料は市民会館が平日の午前中が3,660円から5,500円に、入船山記念館が200円から250円に、美術館が200円から300円、約20%から50%のアップになります。あるいはセンターの使用料の額の改定で、中には川尻福祉センターのように上限の金額が15万から12万円に下がるものもありますけれども、受益者負担という考え方により市民に負担を押しつけるものであり、反対をするものです。受益者負担、つまりすべてのサービスにはコストがかかっており、税金でコストを賄っているので、社会的に見て公正、公平なものになっているか十分検証して行政サービスなどの見直しをするというのがその理屈であります。 地方自治法ではどういうふうに言っているかといいますと、地方公共団体の役割を住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとするというふうにしております。コストで見ろというのはどこにも書いておりませんし、ここで言う福祉とは、広辞苑によりますと、幸福、公的扶助による生活の安定、充足というように書かれております。でありますから、受益者負担という言い方は、自治体本来の役割を投げ捨てることにほかならないと思うのであります。 市民にそうした負担を押しつける一方で、ぶどう園はどう売り出したかといいますと、26.3ヘクタールを20億円で購入し、うち4.3ヘクタールを造成し先に売却いたしました。当局は売れ行きがよいということをこの議会でも自慢いたしましたが、しかしその中身は用地費、造成費、道路施設費に13億円かかったものを12.8億円で売却したものです。その上、固定資産税を5年間助成し、土地取得費の30%、設備投資の10%、新規雇用の1人50万円という全国に例のない助成をして売ったものです。マリノは坪70万円かかったものを30万円に計算して、至れり尽くせりの条件をつけて売り出すことになります。 結局、造成や埋め立てをした企業と購入してくる企業には市民の税金で大サービスをする。市民の使用料、手数料、ここには受益者負担ということで負担増を押しつける、これを公正公平というんでありましょうか。小村市長就任1年でこうした政治姿勢がきっぱりとあらわれた議案ではないかと思います。絶対にそれは許すことはできないというように考えます。 議第224号物品の取得についてでありますが、これは呉市地域イントラネット基盤整備事業用のコンピューターシステム一式ということで、平成17年までで7億8,100万投入して、今回は合併町の音戸、倉橋で2,770万余でありまして、投入の割にはメリットがないのがこれまでの答弁です。こんなに財政が困難なときに取り組む事業ではないと考えます。 議第232号広島県後期高齢者医療広域連合の設置について。 これは75歳以上の方及び65歳以上75歳未満で障害認定を受けている方を被保険者とする後期高齢者医療制度で、県ごとにすべての市町村が加入するという広域連合の設立が義務づけられたものです。医療費の患者負担は1割とし、被保険者の保険料は年金から天引きします。財源は、患者負担を除き国、県、市の公費が5割、被保険者の保険料が約1割、現役世代の国民健康保険、社会保険等からの支援が4割、平成19年2月に広域連合を設立し、20年4月から制度施行されます。弱者の高齢者を別の保険組合にし、保険料が大幅に上がることは目に見えており、こんな悪法を許すわけにはまいりません。 議第233号公の施設の指定管理者の指定についてで、吉浦保育所を社会福祉法人大心会に指定するものですが、子どもたちへのサービスの削減の可能性が濃厚になり、同時に職員の給料の削減にもなり、反対をするものです。 議第245号呉市立小中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について。 これは五番町小学校と二河小学校を統合して呉中央小学校の設置、二河中学校の校名の呉中央中学校への改称であります。これはもともと子どものための教育という視点が入っておりません。いかに学校を統合して金を浮かすかということに主眼を置いた議案であり、反対するものであります。 議第258号の公の施設の指定管理者の指定について。 グリーンヒル郷原を岳心コーポレーションという社会福祉法人に指定するものです。これまで呉市職員に女性会が加わった運営で、正規職員の人件費が2,914万6,000円、それが2,190万に削減をするわけです。4年後には同社会福祉法人が他の団体とさらに競うことになり、職員の人件費の削減競争になりかねず、本議案に反対するものです。 議第264号平成18年呉市一般会計補正予算でありますが、昭和北小学校の仮設校舎の賃借料4年間で2,000万円計上されております。はばたきプランで1年生を3から4に、2年生も1クラスふやすことで2教室不足することから補正されるものです。プランそれ自体に異論はありませんけれども、仮設校舎に反対をするものです。夏暑く、冬寒い仮設校舎、とりわけ焼山の冬は厳しいものがあり、子どもたちに使わせるべきではないと考えます。通常の教室にしても6,000万から6,500万程度ということでありましたから、仮に必要な年度が過ぎても使い道はあります。今でも図書館は2分の1に縮小しているそうで、さらには高齢者がふえていることからも、施設に開放することなど十分使い道はあると思います。子どもにまでむだ遣いのツケを回すことに反対をいたします。 以上です。 ○議長(竹川和登) 以上で討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 まず、議第215号呉市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議第228号呉市福祉会館条例の一部を改正する条例の制定についてから議第231号呉市老人福祉センター条例の一部を改正する条例の制定についてまで、議第234号呉市きんろうプラザ条例の一部を改正する条例の制定についてから議第237号呉市歴史民俗資料館設置条例の一部を改正する条例の制定についてまで、議第240号呉市農村コミュニティ施設設置条例の一部を改正する条例の制定についてから議第244号恵みの丘蒲刈設置条例の一部を改正する条例の制定についてまで、議第246号呉市公民館条例の一部を改正する条例の制定についてから議第256号呉市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の制定についてまで、議第260号呉市自転車等の放置の防止に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第261号呉ポートピアパーク設置条例の一部を改正する条例の制定について、以上27件を一括して採決いたします。 本27件に対する委員長の報告は可決であります。 本27件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(竹川和登) 起立多数。よって、本27件は可決されました。 次に、議第224号物品の取得について、議第232号広島県後期高齢者医療広域連合の設立について、議第233号公の施設の指定管理者の指定について、議第245号呉市立小中学校設置条例の一部を改正する条例の制定について、議第258号公の施設の指定管理者の指定について、議第264号平成18年度呉市一般会計補正予算、以上6件を一括して採決いたします。 本6件に対する委員長の報告は可決であります。 本6件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(竹川和登) 起立多数。よって、本6件は可決されました。 次に、議第225号専決処分の承認についてを採決いたします。 本件に対する委員長の報告は承認であります。 本件は委員長の報告のとおり承認することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、本件は承認されました。 次に、ただいま議決されました34件を除く23件を一括して採決いたします。 本23件に対する委員長の報告は可決であります。 本23件は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、本23件は可決されました。     ────────────────────────────── △日程第4 議第270号 ○議長(竹川和登) 日程第4、議第270号平成18年度呉市交通事業会計補正予算を議題といたします。 本件はお手元に配付しております。 本件の説明を求めます。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議第270号について御説明申し上げます。 本件は、貞国前交通企業管理者に対する退職手当の支給に要する経費を補正するものでございます。何とぞ議決を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(竹川和登) 本件は、申し合わせにより質疑、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 これより討論に入ります。 11番奥田議員。 ◆11番(奥田和夫議員) 今、議題になりました前交通企業管理者の退職に当たっての退職手当を支給するということでありますけれども、反対の討論を行うものです。 私ども日本共産党は、市長初め助役、収入役、教育長、また企業管理者など特別職の退職手当が高過ぎるということで指摘をし、また批判をし続けてまいりました。しかし、この間大きな改善がされず今日に至っております。前交通企業管理者は、市の職員としての退職金をもらった上で特別職である企業管理者になられました。そして、90カ月、7年半にわたって職務につかれたわけであります。その7年半の退職金が2,300万円、諸情勢を考えて10%削減して、実際に支給されるのは2,097万9,000円ということでありますが、額が多過ぎるというのが率直なところであります。 1つは、市民の実情がどういうふうに、どんなところに置かれているかという点であります。リストラされたり、正規雇用から非正規にかえられたり、雇用不安の中で退職金どころではないというのが実情ではありませんか。最近退職された方にお聞きいたしましたら、42年間まじめにお勤めになったそうでありますけども、この方の退職金が、7年半の助役の方の方が多いというようにその方が言っておられました。そういう市民が置かれている状況を十分考慮しながら額を決めるべきだと思うわけです。 さらに、この12月議会では、これまでのむだ遣いの行政のツケを使用料、手数料などの値上げに転嫁し、市民にこんな負担を押しつけながら、特別職だからと高額な退職金は許せない問題であります。 さらに1つは、一般の職員の置かれている状況からしても多過ぎます。30年余り勤めて3,000万と言われておりましたけれども、わずか7.5年で2,100万で、管理者で一般職より激務というのはわかりますけれども、一般職の退職金をもらった上でのこの額でありますから、余りにも多過ぎます。そして市が財政破綻し、財政運営に困窮しているのに特別職だからと高額な退職金を取るのは道理がないと考えます。 以上です。 ○議長(竹川和登) 以上で討論を終結いたします。 本件を採決いたします。 本件は原案のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(竹川和登) 起立多数。よって、本件は可決されました。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) この際、申し上げます。 お手元に配付しておりますとおり、得田議員から一般質問の通告があります。 お諮りいたします。 得田議員の一般質問を日程に追加いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。     ────────────────────────────── △得田正明議員一般質問 ○議長(竹川和登) 得田議員の一般質問を議題といたします。 6番得田議員。     〔6番得田正明議員登壇、拍手〕 ◆6番(得田正明議員) 年末という極めて忙しい時期を迎えておるにもかかわりませず、こうして同僚議員を初め当局の関係者の皆様方含めて貴重な時間をいただいての個人質問への理解と協力にまずもって心から厚く御礼を申し上げたいというふうに思います。 教育問題等を巡っては、やっぱり深い歴史や、それから社会経済の矛盾等含めてさまざまな視点からの教育論議、これらが歴史的にも繰り返されてきたと。同時にまた、そういった日本の国づくり等含めて教育がどうあるべきかということにかかわってのさまざまな各界各層の御意見、こういったところを含めて一応よかれというふうなことで考える教育のさまざまな改革という問題が、現時点において、最悪といいますかいじめ自殺の問題に端的にあらわれる極めて悲惨な不幸な事件、これらを見詰めていった場合、これは何としてでも質問をせんことには、そうはいうてもこのままというわけにはいかんというような一つの良心の呵責というんですかそういったものも含めて、こういった場で質問をさせていただくという運びになりました。 まずもって、全国で続発するいじめ自殺問題ということで、これはもう既に10数年前の段階あるいはもっと前の段階からいじめの問題というのは教育界を中心に議論はされておりました。がしかし、現実的にここ1~2カ月の状況だけを見てみましただけでも、岐阜県において中2の女子が自宅で首つり、これが10月23日ですね。それから、これはいじめの遺書があって、この認知を巡って学校が二転三転するというような状況。それから、新潟県においても中2の男子が、これが近くの小屋で首つりをやっとる、11月14日。これは学校で女子生徒の前でズボンを脱がされたと、この屈辱感等含めて自殺をした。それから福岡県の小学校6年生男子、これが11月16日に胴上げの遊びで脳挫傷になったと。これは単なる遊びということじゃなくて、それより前の段階から体に何カ所かのあざがあったということも報告をされておりますし、それから大阪府においては11月12日、中1の女子が8階のマンションから投身自殺。学校のクラブの中で背が低いということをちびちびというふうに言われて、バレーボールの時間にパスを集中して受けたと、そういうようないじめ。それから山形県において高2の女子、これは11月22日ですよね、学校の渡り廊下から飛びおりたというようなこと、これも若干いじめの遺書ありというような事件が連続的に生起をしております。 これらを受けて11月14日の段階までに文科省の伊吹大臣に、その段階では16通のいじめの直訴というのがされておると。これらを受けて11月29日の段階で教育再生会議が8項目の緊急提言を行っておると。そのおおむねの中身というのは、1つには第一の責任者というのが校長、教頭、教員、教育委員会、保護者、地域が総がかりで問題について対応すべきだというような中身や、見て見ぬふりをするのも加害者だという位置づけ、それから、問題行動をした場合には社会奉仕とか一定程度の別教室指導とかこういったものの処分、それから、そういったいじめを放置をした教員とかあるいはそれに加わった教員については、懲戒処分等含めてやるというようなことや、それから、学校は隠さず保護者へ連絡をして、家庭と地域と一体になって問題に対応すべきであるというような、おおむねそういった中身のものが教育再生会議において緊急提言をされたということですね。 じゃあ、まあそういった状況と、次に話をしておきたいのは、その一連の教育改革というものの中で、04年度における義務教育の教育改革、これらを巡ってさまざまな改革が実施をされております。教育特区を初めとして義務教育の9年制の弾力化の問題、それから学習指導要領の改訂に伴う到達度の目標の明確化の問題や、それから習熟度別のクラス編制あるいは教科、それから全国の学力テストの問題、それから学校間の比較、それから教員の免許更新制度の問題、さらには指導力不足教員の問題、それから教員の自己評価システム、それから学校選択制あるいはバウチャー制度の導入、教育支援のプログラム、学校の評価制度、学校運営協議会、それから職員会議等の補助機関的位置づけ、こういったものを含めて、まだまだございますけれども、数え上げれば切りがないほどね。これらが教育改革というような流れの中で実施をされておるというのが状況であって、これらの実態や内容について、子どもあるいは保護者あるいは地域、こういったものも十分な理解ができておるわけでもないし、ましてや学校の管理職、教職員ですら、従来やってきた教育との大きな変節というんですかこういったものについて疑問符を投げかけるというような状況、あるいは文科省においての朝令暮改的なね、ついこの前まではゆとり教育というふうに言いながら、ええ、学力に問題があるから、これはもう学力の至上主義でいこうというような受験戦争等を軸にした一個の大きな教育の変化、こういったものによって現場あるいは子ども、保護者というのは右往左往しておるのが現実の姿であろうというふうに思うんです。 したがって、究極のところ、物理的に子どもにかかわれない、地域にかかわれないという状況が現実的にあらわれておるということ、これをまずしっかりと考えていくべきではないかというふうに思うわけです。そういった結果も踏まえて、どう考えても現在の子どもや教育現場にあらわれておるいわゆる子どもの荒れという問題については、やはりこれは大人社会の縮図であり、その反映というのが学校現場において子どもの社会に忠実にあらわれているんではないかと。 じゃあ、そういった大人社会の反映、縮図というのはどういったものかということを率直に申し上げるとするならば、簡単に申し上げますと、現実的にイラクの戦争においては、もう既に5万人以上の現地の人が亡くなっておるというような事実や、それらに関して米兵がもう既に3,000人が亡くなっておるという一個の戦争の不合理、矛盾のようなもの。それから、8年、9年連続して3万人を超える大人の自殺の問題があるという厳しい現実や、それから企業関係含めて、偽装とか汚職とか、そういった企業の不祥事。それから福島、和歌山、宮崎、こういったところに見られる地方自治の倫理の規範とも言えるトップの不祥事。ついでですから呉のことも一連の中で言うておきましょうね。こういった本来公において社会的責任等を果たす一個のモラルの基準を示すところが、不祥事に泥まみれになるという構図を世間一般から見た場合、一体全体大人は何をしよんならと。結局は銭か、結局は地位か、結局は名誉か。こういった理不尽なすべての状態や活動というものが結果において社会意識を生み、幼児虐待やなんかにしても年間3万6,000件を超えるとか、あるいは個人の破産宣告が200万件を超えておるとか、生活保護の受給世帯が全国で105万を超えたとか、こういった生活を背景とした実態というものが厳しく子どもの世界にも反映をしておるというふうに受けとめる必要があるんではないかと。学校の教育保障を巡っての就学援助にしても、大阪あたりはもう4割、5割に近づくような受給率。全国的にも15~16%、ほいで地域によっては20%、30%という生活破壊と直結をした学校における教育の保障というものが経済的にもできてないという現実が今あるということは、大いに深刻な問題だろうというふうに思います。 ですから、大人はドメスティック・バイオレンスとか、同時にまた幼児虐待とか、それからみずからの命を絶つとかという現象としてあらわれ、それから子どもらにおいては、いじめとかね、それから不登校とかね、校内暴力とかね、こういった形で現象面としてあらわれておるというふうに認識をすべきであって、したがって現在の教育の荒れというのは、教育においての病理ということではなくて、社会における病理だというふうな認識を持つ必要があるんではないかと。 そういったことを基本に考えていただいて、現状質問の項目に若干入りますけども、広島県内において小中の義務教育の課程で、いじめの件数、これらについて、一応10年、5年というものを目安にどういった推移になっておるかということをお聞きをしたいというふうに思います。 それからもう一点は、いじめの定義というのはじゃあ一体何なのか。何でもかんでもいじめということで片づけるんではなくて、ある程度いじめというものはこういうものだという定義が必要ではないかと。でないと、物を考える上においての次の展開ができんわけですから、やっぱり定義づけというのは絶対的に必要であると、それをどう考えておるかということ。 それから3つ目にはいじめの要因、これをどう分析をされておるかということ。 それから4点目には、そういったいじめの実態を把握するのにどういう手法でやっておるかと。 それから、不幸にも生起をしておるいじめ問題にこれまでどのように対処をしてきたか、その一定程度の具体を示していただきたいということ。 それから6点目には、いじめ問題の課題というのは一体何なのか。現状で言えば、学校からすればある程度保護者がきちっとしつけ含めてやってくれりゃあのうとかというふうに思いよるじゃろうし、保護者からすれば、いや、学校の先生がもうちょっとしゃんとあれしてくれにゃあいけなあのういうて思いよるじゃろうし、学校の管理職からすれば、もうちょっと教育委員会の方が、こういった点含めてもっと緩やかに、もっと大胆に、柔軟にやってくれりゃあええのにのう、報告書ばあっかり出せ出せ言うて、それの時間に費やすばっかりで子どもらにかかわれる時間がない。 ○議長(竹川和登) あと3分です。 ◆6番(得田正明議員) (続)こういったような状況を繰り返し、3者、4者の関連者というものが、お互いに責任の所在や問題点というものをボールの投げ合いっこしよったんじゃあ、これは子どもらはそのままになるわけで、そういった点含めて課題が何であるかということについて明確な答弁を求めていきたいですし、それから今後このいじめ問題等を初めとするさまざまな学校の荒れ等含めて、今後の具体的方策というものは何かということをお聞きをしたいというふうに思います。 以上で個人質問を終わらせていただきます。御清聴まことにありがとうございました。(拍手) ○議長(竹川和登) 当局の答弁を求めます。 学校教育部長。 ◎学校教育部長(太田耕造) 得田議員の御質問のいじめ自殺等教育の再生につきまして順を追って御答弁申し上げます。 初めに、広島県内の小中学校におけるいじめの報告件数の推移についてございますが、過去10年間の状況につきまして、広島県の調査結果に基づきますと、平成8年度小学校251件中学校600件。平成12年度小学校123件中学校508件。平成17年度小学校86件中学校204件──となっております。統計上は、ここ10年間では小中学校とも減少の傾向にありますが、深刻な状況で推移しているととらえております。 次に、いじめの定義は何かとのお尋ねでございますが、いじめは人権を踏みにじる決して許されない行為であり、まさに生命にかかわる重大な問題であると認識しております。 議員お尋ねのいじめの定義についてでございますが、自分より弱い者に対して一方的に身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているものと定義づけておりますが、個々の行為がいじめに当たるか否かの判断は、表面的、形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うことに留意しております。 次に、いじめの要因の分析についてでございますが、いじめの問題は家庭、学校、社会のそれぞれに要因、背景があり、それらが複雑に絡み合っていると考えております。いじめは人としての基本的な倫理観が子どもたちに十分に徹底されていないことが大きくかかわっておりまして、自分の不満や不安のはけ口にしていると考えられます。いじめる側の児童生徒は違いや弱点などを理由に、集団で相手にダメージを与えることにより自分自身の優越感や安定感を求めていると考えられます。それは今日の社会に見られる競争主義、他人を思いやることのない自己中心的な風潮、あるいは人間相互の連帯感の希薄化などが大きく起因しております。さらに、いじめる側についていないと自分がいじめられてしまうかもしれないという不安感もいじめを助長する要因の一つであるととらえております。 次に、いじめの把握と対処についてでございますが、先般北川議員、大野議員に答弁させていただきましたとおり、これまでも小さなサインを見逃さないよう教職員が児童生徒一人一人に声かけをして、いじめの早期発見に努めております。また、児童生徒との触れ合う時間を確保したり家庭訪問をするなどして、児童生徒や保護者との人間関係づくりを進めるなど、いじめを未然に防ぐための取り組みに努めてまいりました。いじめが起きた場合には、いじめられた子ども、いじめた子ども双方から事情をしっかりと聞き取り、家庭と連携し、学級または学校全体でいじめ解消のために取り組んできております。 次に、いじめ問題の課題についてでございますが、まず、いじめ問題を個人の問題として矮小化し、人権にかかわる社会全体の問題であるという認識が不十分であるため、傍観者的にいじめをとらえている大人が多いことが挙げられます。また、子どもたちを取り巻く関係者が、問題があるときだけでなく、ふだんから機会をとらえて子どもたちのよいところや課題について話をする機会が十分とれていないことなどの課題があるととらえております。 最後に、今後の方策についてでございますが、いじめられている子どもは絶対に守ること、いじめにつながるサインを敏感に察知してすぐに対応すること、こうしたことは当然のことですが、いじめを根絶するためにはいじめられる子ども、そしていじめる子どもに対しても、学校、家庭、地域が、それぞれの場で子どもたちの居場所をつくっていくことが必要であると考えております。子どもたちにとって、自分が必要とされていることが自覚できる場所、自分の思いを聞いてもらえる場所が必要であります。そのために、我々教育委員会はもとより子どもにかかわるすべての関係者が連携して、学校、家庭、地域の中に人とかかわり合える場をつくっていかなければならないと考えております。 以上でございます。 ○議長(竹川和登) 再質問があればお願いいたします。 得田議員。 ◆6番(得田正明議員) 先ほどいじめの件数が減少傾向にあるという数値が示されたんですが、これはまあ私は率直に言わせていただきますが、これは把握の仕方あるいは集計の方法に問題があるんであって、ついこの間の文科省の統計にしたって、いじめ自殺は今までゼロという数字になっとるんよ。ですから、そういったいじめ自殺の問題というものを、そういった事象が起きるからさえん学校じゃなくて、それに取り組む学校がええ学校なんじゃという価値観がないけんだれも隠したがるし、一つのいじめの問題として把握をしとうない。それで件数が減っとる。その結果事件が生起をする。それで気づいたらそうであったということの論理がさっきの減少傾向になっとる。別にその分については答弁は要らんですがね。 じゃあ再質問に入りますがね、じゃあ市教委として、子どもにとって学校というのはどんなところかということを考えておるか。子どもにとって学校というのはどんなところだろうかというふうに市教委は考えておるか。 同じく、保護者は究極のところ我が子に対する子ども像というのはどういうふうに描いておるというように市教委は考えておるのか。 それから3つ目。じゃあ市教委として、どんな子どもを育成したいのか、それについてお答えを願います。 それから4点目、一連の教育改革というものの中で、物理的、条件的、精神的なものを勘案して、いじめ問題、あるいは学校のあれ含めてね、この教育改革の中でそのことの解決が実現できるというふうに思うとるかどうか。要するに、教育改革を進めれば、現状のいじめ、不登校の問題というのがある程度解決できるというふうに考えとんかどうなのか。 そこで提案をしたいんですが、当面、市教委の方が現状の問題をそれほど深刻に考えておるとするならば、まず、現在のいじめ自殺問題を軸にして、子どもたちにあらわれておるさまざまな荒れの問題を、学校と保護者が共通認識や課題の共有というものを図る場を設ける必要があるんではないかというふうに思うんですが、その点についてどうですか。 それと、同時にまた職員会議のあり方というのもある意味風通しのええ状況、俗に言う校長の伝達機関じゃなくて、もっともっと教職員そのものが現実のいじめや自殺の問題に関して、あるいは生活指導等に関して、職員そのものが情報の交換ができるような場、問題点や実践を分担してできるような条件づくり、こういったものをやるべきではないかというふうに思うんですが、その点についてどうか。 それから、ある程度それらの実践が進んでいったとすれば、次は地域や教育関係者との協議、これらの合意形成を図る場というのが必要ではないかというふうに思うんです。現に教育再生会議の緊急提言の中においても、学校だけじゃなくて、地域や保護者や、そういったさまざまな関係者が一体となってやるべきだということを言われとる以上、やっぱりそこを今後どう生かしていくんかということが必要だろうというふうに思いますんで、その点の方向性についてどうかということ。 それから7点目には、冒頭申し上げましたがね、そりゃさまざまな報告書が多いというのが従前から問題になっとりますわね。100数件もの報告書を校長らが書かにゃいけんというような話も聞いとるのは聞いとるんよね。それらに付随して現場の教員もそういうことにならあね。ほいじゃけん、報告書やあるいは教員の自己評価制というんか目標管理、ああいったものもあわせて新学期の段階で面接をしてから、これらについて頑張ります、中間で、これらについての中間査定を行い、それから学期末にはこういうことになりましたというて言うんじゃが。じゃ、現実に現場においてそういってきちっと面接ができよるかどうか。結果はできてないでしょう。中には忙し過ぎてということでやってない状況もあるでしょう。それを私はやれえというて言よんじゃないんですよ。無理があろうがいうて言ようるん。そういった面で、さまざまな評価をされたり、あるいはまた特色のある学校づくりということで学校選択制…… ○議長(竹川和登) あと3分です。 ◆6番(得田正明議員) (続)同時にまた学力テスト等、基礎基本の定着の試験をやる。本来その試験というのは、どれだけ学習指導要領に沿った中身の基礎基本が定着をしておるかというものをはかる試験でありながら、それがパソコン等を使うて学校の評価の試験になって、それがまたえらい学校の管理職が全部の県内のランクをして、いや、うちの学校はこのランクにおるとか、学校のランクづけをするのにしようるようなテストじゃないじゃろ。そういうふうに現状の教育改革におけるシステムというのが現場や管理職や教職員含めて若干狂わしていきようる、進学一本、学力一本、能力一本、こういう画一的な価値観の中で教育というものを進めようとするがゆえに、点数、どこどこへ何名進学させた、こういったところがすべてになってしもうて、本来のさまざまな失敗をしたり、注意をされたり、怒られたり、あるいはスポーツで優秀であったり、ほかの分野ですばらしい子どもというのが全く活躍の場や存在の意義というのが認められんような流れに今の教育システムというのがなってないか。したがって、でき得れば管理とか統制とか処分とか、こういったものを含めての対症療法では、本質的、根本的な解決はできんのではないかと。ですから、教育再生会議が出してる緊急提案やなんかも、私から見れば極めて対症療法的よ。こういうふうになっておる、こういう事象を生み出す要因というのは全く分析をされてないでしょ。いじめの定義すら正確には位置づけられてないでしょ。漠然とみんながやれえ、みんなの責任じゃ、やった者は処分する、悪い子は別の教室で勉強させる、一定程度の処分も要るというて、そんなことでほんまに将来を担う子ども、日本を背負う子を育てることができるんかというのが率直に私の大いなる疑問なんじゃね。じゃけえ、その点を1点ずつ、わかりやすく、じっくり答えてもらえればありがたいんですが、よろしくお願いします。 ○議長(竹川和登) 当局の答弁を求めます。 理事。 ◎理事(崎本賢次) いじめの問題は、私どもにとっては非常に深刻な問題であるというふうに受けとめております。本会議におきまして、このように取り上げていただきましてありがとうございます。 まず1点目で、子どもにとって学校はどんなところか。もうこれは、子どもにとっては友達がいて、明日も学校へ行きたいと、そう言って学校に行ってできた喜び、わかる喜びを自分で感じとって、そしてまた家庭に帰り、明日も学校へ行きたいという、それが学校だと、子どもにとっての学校だと考えております。 保護者は、我が子にどんな学校にという御質問でございましたが、保護者は、一番は自分の子どもが力をつけて帰ってほしいと、その力というのは、知・徳・体という言葉で言われておりますが、そういったすべてにおいて確かな力をつけて帰ってほしいと、こういうふうに考えていると思ってます。 私どもは、そういったことを通して社会でたくましく生き抜いていける力を持った子どもにし、自分の力でいろいろな課題を解決できるような、そういう子どもを育成してまいりたいというように考えております。そういったことを国の方では、県の方ではさまざまな教育改革を進める中で取り組んでおりますが、今得田議員さんの言われる、そういった視点での問題点等々もございますので、私ども教育委員会といたしましては、そのことも踏まえながら、教育改革の趣旨を踏まえて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 いじめ、さらに荒れの問題を学校、保護者、地域が共有の課題にすべきじゃないかというお問い合わせでございますが、全く同感でございまして、これは学校で取り組む、保護者が取り組む、そういった問題ではなく、私ども学校も、行政も、保護者も、さらに社会にある、ここにおられる議員の皆様もみんなで取り組むべき、子どもの問題ではなく大人の問題として、大人のありようを問われている問題としてみんなで取り組むべきだというふうに考えておりますので、情報を共有化するよう、私どもの堀教育長は、すべて隠さずに情報はオープンにして取り組むようにという指導をいただいておるところでございます。 職員会議のあり方は、従前とは位置づけが違うということで、国、県の指導もいただいておりますが、私どもは学校におる教職員の意見を踏まえて管理職が取り組んでいるというふうに理解をしております。そのように指導もしております。したがいまして、学校における教職員は、その学校は自分の学校であるので、課題等々を情報をみんなに出して、そしてすべての教職員の知恵をいただきながら案を立て、管理職が判断をして取り組むと、こういうふうに私どもは指導をしております。 地域や保護者の関係者とが一体となって合意形成を図るべきではないかということですので、この点は、先ほど申しましたように情報を隠さず出していくということが大切ではなかろうかというふうに考えております。 それから報告書が多いということでございますが、これが一つの子どもとの教職員の触れ合いの場が少なくなっていること、先生の温かさが子どもに伝わらないから、いじめ問題にも直接かかわりが出てくるんじゃないかというふうに私ども思っておりますから、正直、報告書、調査書等々が多いことに関しては事務の簡素化を鋭意取り組んでいるところでございますので、よろしくお願いいたします。 少し答弁漏れがあるかもしれませんが、お許しいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(竹川和登) 再々質問があればお願いいたします。 得田議員。 ◆6番(得田正明議員) 率直に申し上げますけども、教育委員会がさまざまな指導やそういう考え方のもとに物を現場ではやっておるということと、現場における実情というものについては相当な乖離がある、現実的にね。ですから、問題の重大さ、あるいはある意味現状の教育を推進する責任者として考えにゃならんことというのは、もうちょっとやっぱり現状の問題を痛感をしていただきたいと。そういった将来の生きる力や、それから夢や、展望や、人間としての存在含めてね、それを培う場において不幸にもみずからの命を絶つという行為というものがどれだけ深刻なものかというのをやっぱりもっと深く感じてもらわんと、私はどこが悪い、だれが悪いというて言ようるんじゃないんですよ。悪いのは皆悪い。じゃが、やっぱりそこのところの深みというのは考えてもらわんと。 ほいで私が言いたいのは、保護者や地域や学校との情報開示という次元じゃなくて、この問題を深刻に受けとめるとするならば、このいじめ自殺問題について保護者はどう考えるか、地域はどう考えとんか、学校はどう考えるんだという、ここのところの十分な意見交換というのをせん限り解決にはならんよ。はっきり言うときますが。それぞれのお立場で自己防衛含めて物を言ようたんじゃ話にならん。現実に亡くなっておる子どもの、その保護者の苦悩や悲しみというものが、それぞれの関係者にどれだけ引き取って物が考えられるかというところの議論をしていくようにせにゃあ、それぞれの関係者のあるべき姿、目標というのは出てこんのだというふうに思うんよ。現実にあるアンケートでは、小学校、中学校の子どもら、高校5校、全部、1万3,000人は調査した結果があるんじゃが、周囲にいじめがあったかということについては、82%があったというふうに答えた。じゃけえ特異な例じゃないですよ。呉の場合はまだ不幸には、そこまでは至ってないであろう事件である状況であるがゆえにええんじゃが。 それからね、いじめる方が悪いというて答えた小学校が60%台、中高になると40%台、いじめはなくせるかということを聞いたら、学年が上がるほど少のうなっとる、なくせんじゃろうというて。 それから、「いじめられても仕方のない子どもがいるか」という問いに対して、「いいえ」というて答えとるのが小学校で50%台、中学校で40%台、極めて深刻な状況にあるということについてはほぼ間違いないわね。 ほいで、やっぱり荒れや問題行動にしたってね、現状で第4次のピークじゃというふうに言われてはおりますが。そりゃ20年前ぐらいの荒れというのは一定程度わかりやすかった。極めて攻撃的で、暴力的で、標的が決まっとったんよ。大体服装の乱れや遅刻、それから学校にいつかん、それから物壊す、ほいでそっからシンナーに走る、女性というんか女の子であれば売春というような行為が大体わかりやすかったんよね。じゃけど、最近の荒れというのは、普通ええ子じゃ、まじめな子よというて言よったのが突然ぷっとキレるというんか、要するに、身体的な暴力というようなものから精神的なものを解消するのにというんかね、平常心を維持するのに、そこで突然キレて、暴力行為やそういったものに走ったり、あるいはまた自傷行為、じゃけえ呉市の中でもリストカット授業中にしとる子おるでしょう、何人も。それら含めてもっと深刻に物事に向かい合うということをせん限りは、子どもは救えんじゃろうというふうに私は思うとるんですね。教育そのものというのはいろいろ学力もあるけども、やっぱり究極においては命のとうとさや、それから人間の尊厳というふうなものが教えられんような教育は教育じゃないんよ。私はそういうように考えとりますわ。ほいじゃけ、でき得れば、そりゃどの子もやっぱり生まれてよかったのうと、ほいで違いがあるのが当ったり前よと、みんなで力合わすのも当然のことじゃのうというような価値観が持てる、そういう人格形成を基本によね、現状あるさまざまな教育改革というものの矛盾というものをどれだけ少なくするかというふうに考えんかったら勝負にはならんのではないかというふうに思うとりよね。 ○議長(竹川和登) あと3分です。 ◆6番(得田正明議員) (続)再質問が再質問ならずに討論みたいになりようるね、大変失礼なんじゃがね。じゃけん、勉強ができんけんと言うたりね、それから親や教員の言うこと聞かんけんだめよとか、あるいは服装が、態度がというような一面的価値観で子どもを見てしまう弱さというのはあるんじゃけどもね。やっぱり子どもというのは、今の社会、どの時代においてもそうですが、そりゃランドセルの中には教科書も入っとろうよ。じゃが私の考え方で言うたら、両親のけんかの愚痴も入っとるし、ちいと仕事が厳しゅうて収入が少ないのにどうやってやりくりしようかというのもランドセルに入っとろうし、じいちゃん、ばあちゃんの介護の分も入っとろうよ。そういう生活を、厳しい生活の現実をランドセルに負うて学校へ来よるという、ここをやっぱりしっかりと教師含めて受けとめて物を見るということでないと、ほんなら当然忙しいでしょうけども、家にも行ってみにゃいけまあ。ちょっとした声かけあるいは電話でもしょうがなかろう。それらをしていきながら、この子を大事に思うとんですよ、ええところもあるんですよ、じゃけえお母さん、力かしないというて言えるような、そういう条件が保障されるような教育現場という、学校現場というものをつくり上げん限りね、そりゃ子どもは救われんじゃろうというふうに思う。 ほいで、やっぱりいろいろ考えるんよね。じゃあ世界史の未履修問題で校長さんが自殺したよね。ほいで、あるいはいじめ自殺の問題である校長さんも自殺をしちゃった。何で校長さんが自殺すんじゃろうかというのを私なりに考えた。で、到達したところの考え方というのはね、率直に言いますよ。権力の締めつけと、それに基づいてみずからが教職員を締めつけた、やむを得ずね。その結果、子どもらに不利益をもたらした、不幸な結果をもたらした…… ○議長(竹川和登) 時間が参りました。お急ぎください。 ◆6番(得田正明議員) (続)この良心的な心の矛盾というのがみずからの命を絶つという行為になったというふうに私は考えるんですね。 いっこも質問はしとらんので、最終的な答弁は結構ですので、これらを踏まえて、どうしても決意表明したいというならしてもろうても結構じゃけども、何かありましたらよろしゅうお願いします。 ○議長(竹川和登) 教育長。 ◎教育長(堀久眞) 御質問ではないということなんですが、今の教育委員会の事務局の方の統括者として私自身の考え方を述べさせていただきます。 やはり今深刻な問題です。確かに。いじめというのはあっちゃならんことだと思います。他市の教育長とも話し合いながら、その中で、他市の教育長はああやった、こうやったと言ってます。実情をアンケートとった、こういうことさしようるわいということを言ってます。でも、それはやはり根本的な解決問題にはならんと思っております。ただ、私どもは、今考えとるのは、先ほど理事あるいは部長がお答えしましたけども、学校内であることはすべてオープンにしてお互い話し合おうじゃないかと。とにかく子どもを中心に物事考えるとしたらどこに問題があるんなということがわかってくるということで話し合いはしております。私自身も学校の方に出向いていっていろんな話を聞いております。いろんなやはりいじめというものは厳然としてありますし、その中で何がほいじゃ解決策になるんかと。やっぱりお互いに話し合わなきゃいけん、家庭に出向いて、それからやっぱり保護者と話し合わにゃいけんなということを考えております。 教育改革、教育改革というて、私も教育長になってからいろんなことを言われるんです。評価制度であるとか、9年間の見直しであるとか、あるいはもっと学力向上を図って、進学についてとにかく子どもたちの将来を考えてどんどん育成していけえやということはあるんですけども、教育改革ということを取り上げて、いろんな議論はあるんですけども、やはり森の中に入って木を見ずということわざがありますように、教育改革という言葉におぼれて、その中でいろいろ、教育教育と考えても、見えんようになることがあるんですね。したがって、我々が思っとるのは、根本はやはり教師と子どもなんです。それが一番の教育だと思うんです。子どもと教育が一生懸命手をとり合って、わかり合う。そういうことがやはり基本にありますので、そういったことは大事にしていきたいと思っております。 それと学力テスト、ちょっとさっき漏れたんと思うんですけどね、学力テストの基礎基本の定着調査、これを我々は、学校はレベルあるからこれ、ええとか悪いとかというのは私個人は思ってません。ただ、算数であるとか国語は、我が呉の学校がちょっとレベルが低いと。そうすると、そこはどうしてかなあと、そういう不備な点はもっと上げるべきじゃないかと、それを頑張ろうじゃないかということで、各学校の比較のもとには私はしておりません。そういうことはわかっていただきたいと思います。 それと、けさの新聞には出てましたけども、バカロレアがありますよね、バカロレア、何か資格の試験をとる学校らしいんですけど、その学校の入学試験に出たそうです、今のいじめに関して、きょうの新聞に出とった一例を申し上げますけども、あなたがパリの──フランスですね、パリのセーヌ河畔を歩いておったときに、自殺願望の女性が今飛び込もうとしとる。その女性を見て、あなたは言葉でとめなさいと、言葉をかけてとめなさいと。さてどうしますかという問題が出たんです。ほとんどの者が答えられない。これ、皆さん一緒に考えていただきたい。そこがやはりいじめの関係の中で大変大きな問題だと思うんです。 今、緊急提言であるとか緊急アピールがどんどん出てます。子どもは大人を信じなさい、子どもは将来あるんだからもっと考えなさい、命を大事になさいと、どんどん言ってます。これはじゃあ、子どもに対して言って子どもはとまりますか。今、人を殺すのが楽しいと思って決断した子どもが出ていきようる。それをどうやってとめるんですか。それよりもっと前に、いじめがどうして起きるんか。自分の子どもは命をとにかく軽く見ておる、そうならないように社会全体が温かく見守っていかないかん。そのためにはどうするか。先ほど理事が言いました。せんだっても森本議員がおっしゃいました、戸をあけたら、ばあんとあけていく、後ろの者がどんとぶつかる、こういった社会じゃだめなんです。みんなが思いやりを持って考えて、そのために我々は常に笑顔と、あいさつをしております。これは家庭でも社会でも学校でもやってほしい。ということを言い続けて今に来ておるんですけども、学校の現場といろいろ話し合いながら、皆さんも一緒に考えていただきたい。今親が悪いとか社会が悪いとか私は言いません。やはり皆さんが一人一人考えていただいて、子どもがそれに反映して明るく育っていくと、それが大きなねらいでございますので、教育委員会としての立場から答えさせていただきました。よろしくお願いします。 ○議長(竹川和登) 以上で得田議員の一般質問を終わります。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) 以上をもちまして、今期定例会の会議に付議された事件はすべて議了いたしました。 お諮りいたします。 会期は12月13日までとなっておりますが、本日をもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(竹川和登) 御異議なしと認めます。よって、本日をもって閉会することに決定されました。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) 閉会に当たり市長のあいさつがあります。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) 12月定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 議員各位におかれましては、去る4日の開会以来、年末を控え何かと御多忙な時期にもかかわりませず、終始熱心に御審議を賜り、補正予算案を初めとする重要案件につきまして、議決をいただきましたことを厚くお礼を申し上げます。 本定例会におきまして、議員各位から賜りました御提言、御意見につきましては、今後市政を運営する上で十分留意してまいる所存でございます。特に職員の倫理保持及び法令遵守の条例につきましては、これらの条例を基本に、私が先頭に立ちまして市政の一層の透明化と公正な職務遂行の確保を図るとともに、職員一人一人が条例の趣旨を踏まえ果たすべき役割について十分認識をし、市民の皆様から信頼される市政の確立に向けて職員一丸となって取り組んでまいります。 さて、本年も残すところあと2週間余りとなりました。年の瀬を迎え寒さも一段と厳しさを増してまいります。議員各位におかれましては、時節柄御自愛をいただきますとともに、平成19年が本市にとりましてさらなる飛躍と発展を遂げる輝かしい年となりますよう祈念をいたしまして、閉会のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。     〔竹川和登議長起立〕 ○議長(竹川和登) この際、私からも一言ごあいさつ申し上げます。 年の瀬も迫り、皆様方におかれましては何かとお忙しいところ、連日にわたり熱心に御審議を賜り、滞りなく閉会の運びとなりましたことを厚く御礼申し上げます。 今年度は水道管の送水施設の事故や職員の採用に関する不正事件など市民の皆様に大変な御迷惑をおかけし、また信頼を大きく損なった年でもありました。 今議会は、職員の倫理保持及び法令遵守条例制定も行われましたが、我々議員としてはいち早く11月臨時会において呉市議会議員政治倫理条例を制定し、みずからを律するとともに、全力を挙げて市民の信頼回復を図る決意をしたところであります。 来る新年は、議会と行政がこれまで以上にそれぞれの職責を果たし、よりよい呉市を築いていくため、おのおの努力していただきたいと思っております。 最後になりましたが、皆様方におかれましては、時節柄健康に十分留意され、来るべきすばらしい新年を迎えられますよう祈念いたしまして、簡単ではございますが閉会のあいさつとさせていただきます。     ────────────────────────────── ○議長(竹川和登) これをもって定例会を閉会いたします。 御苦労さまでございました。            午前11時35分     閉   会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。       呉市議会議長  竹 川  和 登       呉市議会議員  山 上  文 恵       呉市議会議員  平 岡  正 人 △委員会審査報告書総括表                            平成18年12月12日 本会議日程番号議案番号件        名付託委員会結 果3議第213号呉市の公務員倫理に関する条例の制定案総務水道可決議第214号呉市における法令遵守の推進に関する条例の制定案議第215号呉市手数料条例の一部改正案議第216号呉市・下蒲刈町合併建設計画の変更案議第217号呉市・川尻町合併建設計画の変更案議第218号呉市・音戸町合併建設計画の変更案議第219号呉市・倉橋町合併建設計画の変更案議第220号呉市・蒲刈町合併建設計画の変更案議第221号呉市・安浦町合併建設計画の変更案議第222号呉市・豊浜町合併建設計画の変更案議第223号呉市・豊町合併建設計画の変更案議第224号物品の取得案議第225号専決処分の承認案民生交通承認議第226号広市民センター(仮称)の建設に伴う関係条例の整理に関する条例の制定案可決議第227号くれ市民協働センター条例の制定案議第228号呉市福祉会館条例の一部改正案議第229号呉市川尻福祉センターふれあい条例の一部改正案議第230号呉市身体障害者福祉センター条例の一部改正案議第231号呉市老人福祉センター条例の一部改正案議第232号広島県後期高齢者医療広域連合の設立案議第233号公の施設の指定管理者の指定案議第234号呉市きんろうプラザ条例の一部改正案教育経済可決議第235号呉市インキュベーション施設設置条例の一部改正案議第236号呉市入船山記念館条例の一部改正案議第237号呉市歴史民俗資料館設置条例の一部改正案議第238号呉市集落排水事業関連債償還基金条例の制定案議第239号呉市農村整備公園設置条例の制定案議第240号呉市農村コミュニティ施設設置条例の一部改正案議第241号ふるさと産品加工施設設置条例の一部改正案議第242号であいの館蒲刈設置条例の一部改正案議第243号呉市農業技術拠点センター設置条例の一部改正案議第244号恵みの丘蒲刈設置条例の一部改正案議第245号呉市立小中学校設置条例の一部改正案議第246号呉市公民館条例の一部改正案議第247号呉市つばき会館文化フロア条例の一部改正案議第248号呉市青年の家条例の一部改正案議第249号呉市野外活動センター条例の一部改正案議第250号呉市文化ホール条例の一部改正案議第251号蘭島文化振興施設条例の一部改正案議第252号呉市体験学習施設条例の一部改正案議第253号呉市地域社会教育施設条例の一部改正案議第254号呉市御手洗地区文化施設条例の一部改正案議第255号呉市立美術館条例の一部改正案議第256号呉市スポーツ施設条例の一部改正案議第257号公の施設の指定管理者の指定案議第258号公の施設の指定管理者の指定案議第259号和解案議第260号呉市自転車等の放置の防止に関する条例の一部改正案建設可決議第261号呉ポートピアパーク設置条例の一部改正案議第262号新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更案議第269号契約の変更案議第263号呉市議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正案議会運営可決議第264号平成18年度呉市一般会計補正予算案予算特別可決議第265号平成18年度呉市国民健康保険事業事業勘定特別会計補正予算案議第266号平成18年度呉市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計補正予算案議第267号平成18年度呉市集落排水事業特別会計補正予算案議第268号平成18年度呉市下水道事業会計補正予算案...